台風10号は愛媛県内に最接近しているとみられます。

県内は30日夜にかけ線状降水帯が発生し、災害発生の危険度が急激に高まるおそれもあり、気象台は土砂災害に厳重な警戒を呼びかけています。

気象台によりますと、台風10号は午後3時現在、愛媛県松山市の西を1時間に15キロの速さで東寄りに進んでいるとみられます。
中心の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートルです。

松山市内では昼ごろから次第に雨脚が強くなりました。
台風はこの後、深夜にかけ県内を通過するとみられますが、動きが遅いため長時間にわたり雨が降り続くおそれがあり、あす午後6時までの24時間雨量は多いところで150ミリと予想されています。

さらに、今夜にかけ線状降水帯が発生し、災害発生の危険度が急激に高まるおそれもあり気象台は土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫などに警戒を呼び掛けています。

県によりますとこの台風により新居浜市で88歳の男性が強風で転倒し顔を切る軽いけがをしたということです。

また、先月、土砂崩れが発生した松山市緑町や今治市、宇和島市の一部などに避難指示が出ています。

交通機関への影響です。
JRは県内全線で終日運転を見合わせ、あすも始発から運休の予定ですが、安全が確認されれば順次、再開するということです。

また空の便も国内線の全てが欠航しましたが、航空各社によりますとあすは午前の一部を除き運航を予定しているということです。