台風10号周辺の発達した雨雲の影響で、山梨県内はこの後から9月3日にかけて広い範囲で大雨となる見込みです。
気象台が土砂災害に警戒するよう呼びかけています。

台風10号は瀬戸内海をゆっくりとした速度で東に進み、9月1日ごろに熱帯低気圧に変わる見込みです。

甲府地方気象台によりますと、29日午前6時の降り始めから30日午後3時までの降水量は山中湖で270.5mm、上野原で200.5mm、甲府で90.0mmなどとなっています。このうち上野原は30日午後2時までの24時間降水量が8月の観測史上最大となりました。

交通への影響です。JR身延線は特急「ふじかわ」が終日全線で運転を見合わせています。
普通列車は鰍沢口と富士の間が終日運転見合わせとなり甲府と鰍沢口の間は通常より本数を減らして運行しています。

中央道は、雨のため上り線が上野原インターから国立府中インターまで下り線が国立府中インターから相模湖インターまで通行止めとなっています。

県内は台風周辺の発達した雨雲の影響でこの後から9月3日ごろにかけて広い範囲で雷を伴った激しい雨が降る見込みです。

30日午後6時から24時間に予想される降水量は、いずれも多い所で峡南と東部・富士五湖で150mm、中北と峡東で120mmなどとなり、その後も総雨量は増える見込みです。

今夜からあす昼前までは警報級の大雨になるおそれもあるということです。

気象台は土砂災害への警戒や河川の増水、低い土地の浸水に注意警戒を呼びかけています。