震災直後に「ジャンプ」の回し読み
店は東日本大震災で被害を受けましたが、3日後に再開。しかし、書籍や雑誌の入荷が止まってしまいました。そこで客の一人から「週刊少年ジャンプ」の最新号を譲り受け、自由に回し読みできるようにしました。

塩川書店五橋店 塩川祐一さん:
「(ジャンプは)手のこすれでもう印刷が消えて。紙を後ろから当てて補強したりして、なんとかその1冊は持たせなきゃっないっていう気持ちで。1回読んだら20円とか、そういう風に子どもたちがルールを決めてくれた」

多い日には子どもから大人まで100人以上が店を訪れました。物流が再開するまでのおよそ1か月で4万円が集まり、その後、被災した小学校に寄付しました。
塩川書店五橋店 塩川祐一さん:
「10円、20円の4万円ですからね。子どもたちの本当にあたたかい気持ち。漫画を見て笑っているのはうれしいし、良かったなって安心しました」