「雨が降ると頭痛がする」「台風前に肩がこる」
原因のわからない体の不調。ひょっとしたら天気が影響しているかもしれません。
“天気痛”のメカニズムと、セルフチェックの方法、さらに簡単にできる対処法を天気痛研究・診療の第一人者に聞きます。
■「頭痛」「肩こり」「疲れ目」潜在患者1000万人“天気痛”とは

天候により現れる体調不良「気象病」。その中で痛みを伴う症状を「天気痛」と呼びます。主な症状は、頭痛、肩こり、疲れ目、ヒザや腰の痛みです。
30年以上にわたり気象と痛み、自律神経との関係を研究し、日本初の気象病外来・天気痛外来を開設した愛知医科大学客員教授・佐藤純氏に聞きました。佐藤氏のもとへ診察を受けに来る患者さんは、「乗り物酔いしやすい」「肩がこりやすい」「季節の変わり目に体調を崩しやすい」などの症状を訴えるといいます。
愛知医科大学客員教授 佐藤純氏:
「原因がわからない」と診断され、“天気痛”・“気象病”による不調であることがわかる。
推計では、天気のせいで体に不調をきたす人は1000万人以上いるということです。
街の人に聞くとー
50代女性
「頭痛ですね。頭が重くて、こめかみの辺りがズキズキする感じ。頭が痛くなると、雨が降るのかなというのは感じます。夕方の方が痛みがひどくなる感じがするんですけど、ちょっと痛くなると、いつもすごくひどくなるので、痛くて眠れないこともあります」
30代女性
「(天気が悪くなる)1日前か2日前から肩がすごく張ってきて、重たくなったり、張りすぎて気持ち悪くなったり、一日中きつい日もあります」
10代男性
「天気が悪い雨の日に、目頭が痛くなったりすることがたまにあります。雨が降る直前になることが多い」
佐藤氏によると、症状には個人差があり、ひどい時には動けなくなってしまう人もいるそうです。
ーー年齢は関係ないんですか?
愛知医科大学客員教授 佐藤純氏:
年齢はあまり関係ないですね。私の患者さんは7歳ぐらいから90歳ぐらいまでいらっしゃいます。多くの場合は頭痛や肩こり、首の痛みなど、上半身にあらわれることが多いです。