大規模な農地での農薬散布で活躍する産業用無人ヘリコプターの飛行技術を競う大会が、29日金ケ崎町で行われました。

(選手宣誓)
「日頃の散布技術を十分に発揮し、精一杯競技することを誓います」

この大会は、産業用無人ヘリコプターの安全運航の啓発と、農薬散布の技術向上などを目的に関係機関で作る推進協議会が毎年この時期に行っているもので、今回で30回目です。
29日は大規模な農地の多い県南地区の農業団体を中心に、実際に操作するオペレーターとそれを補助するナビゲーターの合わせて15組のペアが参加しました。


経験年数や飛行の仕方で3つの部門に分かれて技術を競う大会では、長さ60メートルのグラウンドを往復し定められた時間通りに農薬を散布します。
審査員は飛行の安定性や精度、安全を細かくチェックしていました。

この30年で農業を取り巻く環境は大きく変わり、産業用無人ヘリコプターの重要性は増しているといいます。

(岩手県産業用無人ヘリコプター推進協議会・三浦靖夫さん)
「各地域の防除組織の高齢化により個別の取り組みが困難になっていることに加えて、大規模経営化が進んでいることから、効率的な防除手段として無人ヘリの散布が定着している」

この大会の優秀ペアは11月に埼玉県で行われる全国大会に出場します。