非常に強い台風10号は、29日九州南部に接近し、その後、上陸する見込みです。気象台は土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

台風は午前4時には、枕崎市の西北西およそ40キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで北北西に進んでいるものとみられます。

県内は風速15メートル以上の強風域に入っており、台風が予報円の中心付近を進みますと、まもなく県南部が風速25メートル以上の暴風域に入る見込みです。

中心の気圧は935ヘクトパスカル 中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いているものとみられます。

台風は今後も、非常に強い勢力を保ったままゆっくり北上し、まもなく県南部が風速25メートル以上の暴風域に入る見込みで30日午前中には県内に最も接近する見込みです。

気象庁は県北部平野部、北部山沿いで、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているため午前3時17分に県内に「線状降水帯発生情報」を発表しました。

交通機関の影響です。県内の路線バスや高速バス、それにJRや宮崎空港を発着する空の便などは29日はすべて欠航や運休、運転見合わせが決まっています。

また、高速道路のえびのから宮崎間と東九州道 大分県臼杵から日南東郷間、九州中央自動車道 蔵田交差点から延岡ジャンクションまで、さらに一ッ葉有料道路、そして国道10号の宮崎市高岡町内山から都城市高城町本八重の間が通行止めになっています。

台風の接近に伴い、宮崎市は市役所本庁舎での戸籍の届け出以外のきょうのすべての窓口業務を停止し、災害対応の業務に専念するということです。