滝の周辺で川遊びをしていた100人以上が体調不良を起こした問題。川の水から検出されたのは、「ノロウイルス」でした。
川遊びで体調不良124人に 滝つぼからノロウイルス検出

熊崎風斗キャスター:
熊本県天草市の「轟の滝」で8月13日以降、滝つぼや周辺の川で川遊びをした人に嘔吐や下痢などの症状が相次ぎ、体調不良を訴えた人が124人となりました。
熊本県が水質検査を行うと、「滝つぼ」と「滝のすぐ上」からノロウイルスが検出されました。

「轟の滝」は観光名所でもあり、高さ約10mの滝や、絶景のつり橋もあります。夏場は川遊びなどで多くの人が訪れている人気スポットでもあります。
なぜ、ここでノロウイルスが検出されたのでしょうか。
国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授は、「下水が入り込んだ川などに存在することはあるが、これだけ感染させる事例は聞いたことがない」としています。
▼感染者が川に入ってそこから広がっていった、▼川の上流で嘔吐などをした人がいた、という2つの可能性が考えられるということです。
井上貴博キャスター:
川でノロウイルスが検出され、患者の便からもノロウイルスが検出されましたが、遺伝子型を見ると異なるという結果だということです。
遺伝子型が異なるということは「別物」ということですか?
国際医療福祉大学 感染症学講座 松本哲哉 主任教授:
遺伝子型が異なれば同じノロウイルスでも別物です。
ただ、川の水自体は後でサンプリングしているはずなので、(体調不良を訴えた)みんなが遊んでいたその時の水があれば、同じものが出た可能性があります。後で取ってきたものには、また別のものが入り込んでいる可能性もあります。