ミナミで勧誘を受けるサラリーマン風男性…実は『特別警察隊』
8月6日の大阪・ミナミ。夏休み期間ということもあり、多くの人で賑わっている。そんな中、繁華街で活発化しているのが、キャバクラやガールズバーなどの「客引き」だ。客引きの男がサラリーマン風の男性2人組に声をかけた。
(客引き)「お兄さんたち何か探してますか?きょうは姉ちゃん系とかないっすか?キャバなんですけど、つく姉ちゃんも全員飲み放題、お兄さんたちも全員飲み放題で」
男は2人組を足止めして、しつこく勧誘を続ける。しかし、次の瞬間…
(男性)「南署、南署。南警察な、警察。客引きあかんやろ。逮捕な、現行犯逮捕な」
サラリーマン風の2人組が男をビルの中へ連れ込み、その周りを複数の男性が取り囲んだ。彼らは私服姿でミナミをパトロールする大阪府警の特別警察隊「クリーン・ミナミ・ポリス」の隊員だったのだ。
大阪府ではぼったくり被害などが相次いだことから、キャバクラやホストクラブなどへの客引き行為は、条例により禁止されている。
続いて、ミニスカート姿で街を歩く2人組の女性。
(客引き)「お姉さん初回は?」
(女性)「初回いいわ」
(客引き)「イケメンという名のごはん、食べに行かない?よかったら初回は?」
(女性)「なんの初回?」
(客引き「ホストの初回です」
(女性)「ホストの初回?怖いでしょう」
(客引き)「いや、全然全然」
ホストクラブの客引きから次々と声をかけられているが、実は、彼女たちも隊員だ。そこへ別の隊員がやってきて…
(隊員)「お兄さん警察、客引きしたらあかんで。おいでおいで、あかんで。22時18分、客引きで現行犯逮捕するから。なにか言いたいことあるか?」
(客引き)「妻に連絡だけ」
(隊員)「それはできひん」
街に溶け込み日夜、ミナミの治安を守る。それが特別警察隊の任務だ。