ネット販売では価格と発送時期に要注意! 割高、到着が遅い場合も

良原キャスター:
ただ、この新米の時期に心配なのが台風10号です。影響は出るのでしょうか?

9月中旬~10月に稲刈りの時期を迎えるのが秋田、宮城、北海道などです。このあたりのお米はまだ稲穂が軽いので、影響が少なそうということです。

ただ、9月10日ごろから収穫が始まる新潟の「コシヒカリ」はすでに稲穂が重くなっていて、雨風で倒れやすいといいます。倒れて稲穂が水に浸かってしまうと、そこから芽が出て、品質が落ちてしまうということで、こちらは少し影響が心配されます。

では、流通に影響はあるのでしょうか?
日本米穀商連合会の相川英一専務に伺ったところ「一部被害があった場合でも、2023年に比べて収穫量が全体的に増える見込みなので、大きく影響しないのでは」とのことでした。

また、米不足のなかで、オンラインでお米を買う方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちも通販サイトで「コシヒカリ」と検索してみましたが、注意しなければいけない点がありそうです。

たとえば、コシヒカリが5キロ7500円という、かなり割高な値段で売られていました。なかには1万円のものも出ていました。

さらに、値段が良心的だったとしても、よくよく見てみると配送のタイミングが10月下旬と、だいぶ先に設定されているものもありました。適正価格か、配送の時期はいつなのか、きちんと確認するとよさそうです。

どれぐらいの値段が適正なのか、日本米穀商連合会によるとネット通販は通常、コシヒカリ5キロで2000~2500円程度が妥当だということです。今の状況を加味しても、3300円を超える場合は「思いとどまってほしい」とのことでした。

さらに、発送時期にも注意です。9月半ばごろから、スーパーなどの店頭にもお米が多く並ぶとみられているので、ネット購入したものが到着するより、店頭に並ぶ方が早い場合もあるということです。

井上キャスター:
これだけお米が足りないのなら、確かに備蓄米を解放すればいいのにと感じますが、今解放してしまうと、お米の価格が下落して値崩れするので、米農家が大ダメージを受けます。

しかも地域差があるので、都市部だけに解放することもできず、政府としてのハンドリングは難しいのだろうとは思います。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
九州の実家に電話すると「いや、お米は普通に売っていますよ」と言っていますし、正直、備蓄米を出すほどの状況ではないのかなと思っています。

いろいろものが重なって一時的に足りないだけなので、やはり冷静に判断したいのと、あとは実際に必要な分をネットスーパーや実際のスーパーで買えば、1~2週間で乗り越えられそうな感じはします。

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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父