ゆっくりと進む台風10号の影響は、陸上輸送にも出ています。

(ナルキュウグループJTDO 倉本健一 代表理事)
「岡山(営業所)から広島(届け先)に行く便で、先方(届け先)から『このままだと、その日は駄目だね』と。その日は運行なしになる話だった。それがまだ(台風が)来ないから大丈夫となった」

愛知県大府市の運送会社は自動車部品などを運んでいます。

今回、日ごとに予測進路が変わり、運送予定の変更を余儀なくされたといいます。

(ナルキュウグループJTDO 倉本健一 代表理事)
「ドライバーを危険にさらしてまで行かせるわけにはいかないので」

国交省が2020年に制定した異常気象時における輸送の目安では、今回の台風10号が東海地方付近を通過した場合、最大風速30メートルが予想され、走行中のトラックが横転するとして、輸送することは適切ではないと提示しています。

6年前の9月、最大瞬間風速58メートルを記録した台風21号では、大阪で橋の上のトラックが横転。

大府市のドライバーたちも、悪天候の時の運転は、とても危険で恐怖を感じることもあると話します。

(ドライバー歴10年)
「ハンドルをしっかり握っておかないと、風にあおられて振られちゃうので」
(ドライバー歴20年以上)
「ザーッと雨が降ってくると真っ白になるので、視界が悪くなってしまいます」

荷主の所に予定通りに届けたくとも、ドライバーの安全が最優先。
台風の動きをにらみつつの運行管理が続きます。