中村社長が特に力を注いでいるのが、冒頭に出た「かき氷」。シロップの元となる食材は農園の一角で育てています。それは東南アジア原産の「バタフライピー」。
8年前に仕事で訪れたスリランカで知りました。

中村さん
「これ何ですか?って聞いたら、これはハーブでスリランカのどこにでも原生していて、美容と健康に使われているハーブですよって説明をうけて」
「バタフライピー」は青い花をつけるマメ科の植物です。

大きな特徴は、花の汁にレモンなど酸性の成分を加えると色がピンクに変化するという性質を持っていること。

そのため、写真映えするとSNSでも注目を集めています。さらに・・・
中村さん
「アントシアニンがブルベリーよりたくさん入っていて、眼精疲労とかにいい」
抗酸化作用のある「アントシアニン」を多く含むバタフライピー。それを広く知ってもらおうと、お茶として商品化を試みましたが…
お茶のナカヤマ 中山繁雄さん
「初めて中村社長が試作品を持って来られた時、味が全然ないのでどうしようか?ということで…」

そう話すのは、商品づくりに協力している製茶店の店主・中山さん。
バタフライピーは、目をひくインパクトがある一方で、香りや味はほとんどありません。

そこで、植物園で育てているほかのハーブとブレンドすることに。
中村さん
「レモングラスは12時間ぐらい低温で乾燥させないと、温度をあげると香りが飛んでしまう」

暑い時期にもすっきりとした味わいを楽しんでもらえるよう爽やかな香りのレモングラスとミント、2種類の商品を作りました。
こうして香り高い「バタフライピーのティー」が完成。こちらは玉名市おすすめ商品の一品にも選ばれています。

中村さん
「よそで出せないようなやつを作っていかないと、多分うちみたいな小さい企業は生き残っていけないんで。珍しいものを見つけてきて。楽しいじゃないですか、そっちの方が」
