那覇軍港の移設に向けたボーリング調査が始まったことについて、玉城知事は「様々な意見があることは承知している」としながらも調査については認める考えを示しました。


玉城デニー沖縄県知事
「移設については様々な意見があることは県としても承知をしております。そこに特に不明な点がないか、あるいは疑義がないかということがなければ(ボーリング)調査については認めると」

23日の定例記者会見で玉城知事はこのように述べたうえで「那覇港全体の港湾の利用計画に移設計画が支障がないかどうか、今後も議論を積み重ねていきたい」との考えを示しました。

このほか、アメリカ軍が23日午後に嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施すると通知していることについて「県民の強い不安や、歴史問題に対して不信を高めるもの」だと批判し、引き続き県外・国外での実施を求めていくとしてます。

パラシュート降下訓練は、1996年のSACO合意で原則伊江島で実施するとされていますが、アメリカ軍は去年12月以降、伊江島補助飛行場の滑走路の状態が悪いことを理由に嘉手納基地での訓練を繰り返しています。

23日に訓練が実施されれば嘉手納基地ではことしに入り6回目で、1年間の実施回数としては過去最多となります。