大切な人を亡くした人たちが繋がる場所

田村さんが「この間はどうもね。ありがとうございました」とあいさつする女性、シャーロック英子さんは、2014年に起きた御嶽山噴火で親族を亡くしました。

毎年8月12日は、災害や事故で大切な人を亡くした人たちがこの場所に集まります。

階段や手すりが整備されているとは言え、山の急な斜面。決して楽な登山ではありません。

震災で長男を亡くした田村孝行さん:
「色々な遺族の方や繋がっている人と再会して、握手もしてお互いの活動の確認をした」

今年で63歳の孝行さん、しっかりとした足取りで記者の先を行きます。

息を切らし一緒に歩きながら、登山を続ける理由が少しずつ見えてきました。