「平成のコメ騒動」が再来?専門家の分析は…

熊崎キャスター:
今、「令和のコメ騒動」なんて言われ方もしていますが、1993年に「平成のコメ騒動」というのもありました。このときとの違いを見ていきます。

「平成のコメ騒動」では米を買い求める大行列ができ、価格も5キロで4000円を超えるものもありました。そして、日本のお米だけでは成り立たなくなるということで、“海外米”で補てんをするというようなこともありました。

「平成のコメ騒動」再来の可能性はあるのか相川専務に伺うと、「『平成のコメ騒動』再来は考えにくい。新米が流通するまで1か月程度の辛抱なのでは」と話しています。

比較すると、「平成のコメ騒動」のときは新米が凶作で“1年分の不足”の懸念がありました。しかし、2024年の状況というのは“ストック分”が不足はしていますが、新米が流通していくことによって解消されるのではないかとみられているということなんです。

今後、新米はどうなっていくのか見ていきます。

8月末に千葉県産から店頭に並びはじめ、9月中旬に新潟県産、9月下旬に秋田県産などが順次並んできます。

2024年の暑さの影響で新米はどうなのか相川専務に伺うと、「新潟では去年よりも気温や雨の条件が良く、豊作とまではいかないが、平年並みに収穫できるのではないか」ということでした。

井上キャスター:
今はSNSなどの情報が多く、出回るスピードも早いので、情報を早めに取りにいくということ。あとは、あまり不安にならないということなんですかね。

秋元さん:
焦って動かず、まず一旦冷静になって「今、この場で本当に買うべきなのか」を考えること。あと1か月待てば新米が出てくるので、新米をちゃんと待って買うという判断も重要かなというふうに思います。

ホランキャスター:
SNSなどでは「お米がない」などというつぶやきがあったりしますが、「近くのスーパーは全然ある」というようなつぶやきももあったりするので、さっき秋元さんが話していた仕入れのシステム上の問題で、近くを探してみると在庫があるという場合も中にはあるわけですよね。

秋元さん:
全然あると思います。新米も暑さに耐えられる品種に変えていたりするので、しっかり出てくると思います。

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<プロフィール>
秋元里奈 さん
オンライン直売所「食べチョク」代表、33歳、神奈川の農家に生まれる。