秋は残暑が長続き? きょう20日夜は天気の急変に注意

広瀬駿 気象予報士:
21日以降は、これまでと比べたら暑さのフェーズは変わりそうです。雲が広がりやすいので、日中はあまり気温が上がりにくくなります。
東京も21日は最高気温32度で、その先も30度~33度くらいです。猛暑は少し和らぐかなと思います。
ただ、平年でみると30度~31度ぐらいの時期なので、私たちは暑さに慣れすぎてしまっている部分もあります。
井上キャスター:
平年並みにようやく戻るということですね。

広瀬駿 気象予報士:
しかし3か月予報をみると、また気温が上がりそうです。9月、10月、11月と基本は高めで、いつもと比べたら夏が長く、残暑が長続きしてしまいます。
ただ、11月は「平年並み」または「平年並み~高い」となります。これからラニーニャ現象の発生が予想されており、冬は寒気が南下しやすくなるモードに変わっていきます。紅葉を楽しみたいところですが、夏が長くて秋が短くなりそうです。
ちなみに紅葉ですが、暑すぎて雨も降っていないので、紅葉になる前に葉が落ちる“夏枯れ”となるかもしれません。

また雷の状況ですが、20日も大気の状態が不安定です。関東は19日の夜は、恐怖を覚えるぐらいの雷雨になっていました。
19日ほどではありませんが、20日も関東北部を中心に、雷雲がわいているような状況です。東京都内でいうと八王子や、山に近い内陸の地域で、このあと雨が強まって雷雨となる可能性があるので気をつけてください。

雨の予想をみると、夜遅くになると雨自体は弱まっていく、よくある夕立のパターンです。19日はゲリラ豪雨で、夜になっても朝になっても雨雲がわいていましたが、20日は夏の夕立パターンの雨となりそうです。

ただ、21日は都心付近でみると、雷の確率は少し20日より高めです。夕方をピークに、空模様の変化に注意してください。
発雷確率をみると、九州から関東にかけて発雷確率が高めとなっています。夏休み終盤で、まだ山や川のレジャーをされるお子さん方もいらっしゃると思います。夏場はその場所は晴れていても上流の大雨の影響で、川が急に増水するようなことが結構あります。
今いる場所だけではなく、山のほうの空模様も確認してほしいと思います。
ホランキャスター:
急に大雨に巻き込まれると、雨宿りをしに行く段階で濡れてしまいますよね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
僕も結構、出かける前に雨雲レーダーを見ています。今は事前に情報を調べることで避けられますし、夕立や落雷に気をつけていきたいですね。
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<プロフィール>
気象予報士 広瀬駿さん
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究
松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父