地域の伝統工芸を学ぶ研修会が19日、若林警察署で開かれ、署員がうちわを手づくりしました。
うちわに書いたのは、上下どちらから読んでも同じ意味になる回文です。
「鎚先て我慢天魔が出来ざりや」
上下どちらから読んでも同じ意味になる「回文」です。
若林区の荒町商店街では、幕末に流行ったとされる「回文団扇」を復活させ、荒町名物としてPRしています。
研修会には、若林警察署の署員およそ30人が参加し、うちわを手づくりしました。
どんな回文を考えたのでしょうか。
若林警察署寺嶋恭子署長:
「かっこいい国家となっています」
「かっこいいこっか」確かに「回文」になっています。
参加者は、回文のほかメッセージや標語を書き込み、オリジナルのうちわを完成させました。
参加した署員:
「『クスリはリスク』という回文団扇にしました。子どもたちに薬物の危険性を伝えようとこの回文にしました」
荒町商店街振興組合・庄子康一副理事長:
「地域と警察署が近い距離になって、より連携して安心安全な町を商店街も一緒に作っていけたら」
完成したうちわは、若林警察署や管内の交番に飾り、防犯意識の向上に役立てるということです。
荒町は、仙台藩の頃、麹の製造で栄えていましたが、作業ができない夏場の内職としてうちわを作り、麹屋の主人が、回文をつけて売り出したところ人気を博したということです。
参加した署員は19日、回文団扇の歴史についても紙芝居で学んでいました。
「回文団扇」は荒町商店街の8店舗で取り扱っているということです。