自転車運転時にヘルメットを身に着けてもらおうと、宮崎県は、高齢者を対象に自転車ヘルメット着用推進モニターを選任しました。

県の自転車ヘルメット着用推進モニターに選ばれたのは、週に1回以上自転車を利用する65歳以上の高齢者100人です。

19日はモニターの説明会が開かれ、県の担当者が自転車のルールやヘルメットの正しい着け方などを説明しました。

モニターに選ばれた人には、県からヘルメットが提供され、日常的に着用するなどして県民に啓発を図ります。

(モニターに選ばれた人)
「身を守るためには絶対ヘルメットが必要だというのは感じています」
「今回ヘルメット着用ということを言われましたので、早くかぶりたいと思います」

(宮崎県生活・協働・男女参画課 北林良弘さん)
「自転車のヘルメット着用は命を守る大切なアイテムですので、努力義務ではありますが、率先して着用いただけますようお願いいたします」

県はこうした取り組みを通して、県民全体のヘルメット着用率を上げていきたいと話しています。

【参考】
道路交通法の改正により去年4月から自転車に乗る人は全てヘルメット着用が努力義務になりましたが、去年7月の調査では県内の着用率は7.7パーセントと九州で最も低くなっています。

自転車での交通事故では、ヘルメットを着用していない人の致死率は、着用している人に比べて1.9倍高いということです。

県からモニターに提供されたヘルメットは、スポーツタイプ、キャップタイプ、ハットタイプの3種類で、キャップタイプを選んだ人からは「ヘルメットを脱がずにこのまま買い物に行けそう」という声も聞かれました。

まだ、ヘルメットを購入していない人の中には、スポーツタイプのものに抵抗があるという人がいるかもしれませんが、いろいろなデザインがあるので、自分の好みのものを見つけてみてください。