社会主義国の『政策』として1952年に始まった報奨金

 各国のオリンピック委員会が出す報奨金は「選手のバックアップ」や「名誉」の意義がありますが、報奨金の始まりは、1952年のヘルシンキオリンピックで旧ソ連が開始したこと。国を挙げて応援しようという社会主義国の1つの政策でした。

 日本はかなり遅れて1992年のアルベールビルオリンピックから導入されました。その理由は、1988年のソウルオリンピックのときに韓国・中国にオリンピックで惨敗しメダル数が減少したからと言われています。特に韓国ではメダリストの徴兵制の免除などもあるため、日本もご褒美というよりは頑張ってもらうために始まったというちょっと意外な理由があります。