”昭和の頑固おやじ”が秘めた思い
真由美さんによると、茂樹さんは「昭和の頑固おやじ」の典型。40歳くらいまでは父を煙たく感じていたという。
家ではあまりしゃべらないし、小言も多かったので、避けていたところもあった。
自分自身も仕事に没頭していたので、父の人生について考えることも聞くこともしなかった。
山本真由美さん(62)
「父は、普通の暮らしをしていた家族が戦争の犠牲になったことを『国に殺された』と感じていたのではないかと思います。家族のほとんどを一度に失った父の怒りや無念さは言葉にはならなかったのでしょう。だから母や私たち娘にもそのことは伝えられずに、それでも自分の気持ちの整理をつけるために、不戦の国、日本を続けるように願いを込めて、新聞に投稿したのではないでしょうか。私は、この短い投稿の根底にある父の怒り、悲しみを受け継いで、日本の平和を守ること、戦争をしない気持ちを持ち続けなければならないと感じています」














