日本書紀にも記録が 南海トラフ地震

一方、この「日向灘の地震」とは別にリスクが指摘されているのが「南海トラフ地震」です。

静岡県の駿河湾から、日向灘にかけてのプレートの境界で発生する大規模地震のことで、およそ100年から150年の間隔で発生しています。

防災システム研究所の山村武彦所長は・・・

(防災システム研究所 山村武彦所長)
「これは日本古来の、日本書紀という古い書物から、その当時から南海トラフ巨大地震が発生したという記録が残ってるぐらいに繰り返し起きる、周期性のある地震であり、もう一つは連動性のある地震、この2つが特徴」

山村所長は、南海トラフ地震の危険性について次のように話します。

(防災システム研究所 山村武彦所長)
「揺れ方は、阪神淡路大震災のような激しい揺れになる可能性がある。津波も発生する震源域が陸に近いために、津波が発生して、陸に到達する時間が非常に短いということになりますので、東日本大震災とは違った非常に激しい被害が出る可能性があるという認識で、大揺れから命を守る対策、そして、その後の大津波から命を守る対策、この2つがポイントになってくると思います」