8月22日、名古屋高速で横転・炎上し2人が死亡した高速バスの事故。


亡くなった2人のうち、ひとりはバスを運転していた大橋義彦さんとみられています。

バスは現場の数百メートル手前から、センターラインを踏む不安定な走行を繰り返した後、出口の車線とは反対側へ緩やかに向きを変え、時速60キロ前後で分離帯に衝突したとみられています。

あおい交通 松浦秀則社長
「中央分離帯にぶつかったこと自体が、運転ミスではないだろうか」


事故翌日、「運転ミスが事故の原因ではないか」と説明した、運行会社「あおい交通」。これに対し、大橋さんと一時いっしょに働いていたという、元同僚の男性が語りました。



(大橋さんの元同僚)
「定期路線バスだと、毎日同じ道ですし、そう簡単に間違えることはないので、今回も大橋さんが、普通に道を間違えたのは考えられないなという印象」

およそ8年7か月の運転手歴があったという大橋さん。


(大橋さんの元同僚)
「前の会社で(私は)2年ちょっといたが、(大橋さんの)トラブルやミスや事故は全く聞いたことがない。自分の仕事に対するプロ意識や安全意識は、特に人一倍強い人だった」

警察は運行会社から資料を押収し、大橋さんの勤務実態や健康状態を詳しく調べています。