「全数把握」を見直すとどう変わるのでしょうか。新型コロナは、感染症法で医師が全ての感染者の氏名、生年月日、住所、電話番号などを保健所に届け出なければなりません。

これらのデータは、政府のシステム「HERーSYS(ハーシス)」に入力されます。つまり、感染者の「全数」が把握されています。
これが見直されると医師が、保健所に届け出るのは重症化リスクの高い感染者のみです。リスクの高い感染者は「HER―SYS」へ入力もこれまで通りですが、重症化リスクが高くない人については「把握」できないことになります。
見直しにより、これまで「全数」に含まれていましたが外れることになるのが、重症化リスクの低い=65歳未満などで軽症の感染者です。医師が保健所へ届け出る必要はなくなり、「HER―SYS(はーしす)」への入力もありません。保健所による健康観察の対象から外れます。

このため、県は「陽性者サポートセンター」を設けて、対象から外れた人の体調が悪化した場合の対応などを行うとしています。