2000発の花火が夜空に 遺族「事故が二度と無いことを祈ります」
そして午後8時。
(観客らにアナウンスする奥田さん)「戻ることのないかけがえのない時間をかけて、今から僕たちは花火を上げます。懐かしい人を思うため、『今年も会えたね』と笑いあうため、そして『来年もまたここで会おう』と約束するために。・・・3、2、1」
打ちあがった花火に歓声をあげる観客たち。20分間で約2000発の花火が福知山の夜空を彩ります。
(観客)「この子たちが生まれた年に事故があって、この花火大会を見るのが初めてなんです。悲しいことがあった事故を忘れずに、ともに成長していけたらいいかなと」
(奥田友昭さん)「『久しぶりやな』とか『ただいま、おかえり』とか『わあ花火やな』という声が聞けたのでよかったと思いましたね。帰って来る理由ができたんちゃうかな、福知山の人にとっては」
息子を亡くした山名さんが会場に来ることはありませんでしたが、取材に対し、「にぎわいのある花火大会をこれからも続けてほしい」と話しました。
(山名さんのコメント)「息子も必ず上から見ていただろうと思います。いつかは空と一緒に花火を見に行けたらなと思っています。事故が二度と無いことを祈ります」