子どもに多くみられ、長引く咳が特徴の「マイコプラズマ肺炎」の患者が8年ぶりの水準で広がっています。“歩く肺炎”とも呼ばれる感染症。拡大の背景に何があるのでしょうか?
クリニックばんびぃに 時田章史 院長
「コロナとインフルは陰性なんですけど、マイコプラズマが陽性に」
都内の小児科クリニック。この2週間、「マイコプラズマ」の患者が急増しています。
「マイコプラズマ」という細菌に感染すると、発熱や咳などの症状が出て「マイコプラズマ肺炎」を引き起こすこともあります。咳が長引くのが特徴で、1か月続くこともあるといいます。
時田章史 院長
「診断名はマイコプラズマ。マイコプラズマ肺炎まではなっていないと思うけど、抗菌剤と咳止めを処方しておきます」
この9歳の女の子は熱が下がっても1週間、咳が止まらないといいます。
9歳の娘を連れてきた父親
「咳が長引いていたので、心配になって来ました。(Q.なかなか治らない?)そうですね、治らない感じですね」
きょうも午前中だけで3人、感染が確認されたといいます。
全国のおよそ500の医療機関に、今月4日までの1週間に報告された「マイコプラズマ肺炎」の患者は5週連続の増加となり、1医療機関あたり0.95人。過去最多だった2016年以来、8年ぶりの高い水準です。
旅行帰りだという3歳の女の子も発熱を繰り返し、咳の症状も出てきたため、受診。
3歳の娘を連れてきた母親
「1回、夜中に熱が上がってきて。(Q.咳は今のところちょっと出ているくらい?)ちょっと出ています」
検査の結果、マイコプラズマへの感染が確認されました。
コロナ禍で免疫が減ったことに加え、拡大の背景に指摘されるのが“潜伏期間の長さ”です。時田院長によると、「マイコプラズマ」は感染から発症までが2~3週間と潜伏期間が長く、気付かないうちに学校などで感染を広げやすいと話します。
時田章史 院長
「潜伏期が2週間なので、沖縄(旅行)に行ったのは1週間くらい前?」
母親
「いや、全然、この週末に行ってきた」
時田章史 院長
「じゃあ沖縄でもらったというよりも、(旅行前)こちらにいる時に感染していたと思う」
保護者は受診のサインにどう気付けばいいでしょうか?
時田章史 院長
「風邪でしょうと言っても、そこからまた熱が3日4日続く。最初はそうでもなかったけど、3日目4日目くらいから咳がかなり、またひどくなってきた場合、一回受診していただくといいかなと思います」
厚生労働省は、手洗い・マスクなど基本的な感染対策を呼びかけています。
注目の記事
気象庁「冬らしい冬」発言には“油断禁物”のメッセージ? 年末年始の天気どうなる【Nスタ解説】

「それならお前を殺す」中3の息子(15)は少年4人から暴行を受け命を奪われた 角材で殴られ、コンクリートの塊を投げつけられ「頭がでこぼこにへこんでた」【少年集団暴行事件・第1話/全4回】

全国初「学長のおごり自販機」高知大学に設置 費用は学長の“自腹”で「あること」をすれば飲み物が無料に

残る唯一の系統《北海道犬》5匹の子犬誕生 年間繁殖数は約7000匹⇒100匹 飼育を続けて半世紀…血統を守ろうと奮闘する80歳男性

「手相が変わる」ってホント? 運勢をみるだけじゃない!手相が示す健康状態と生活のクセ「医学」と「占い」それぞれの解釈

【旧網走監獄】雑居房の床下から謎の文章13枚が見つかる 服役囚が隠した理由と文章の中身…半世紀以上の時を経て明らかに、記述から探るリアルミステリー









