愛馬の推しポイントは? 北島選手の相棒は「ビューティフル」

井上キャスター:
ここからは、皆さんの“愛馬自慢”を伺っていきます。まず戸本選手は、ヴィンシー(15)が相棒ということですね。

戸本一真 選手(41):
フランスの馬なのですが、すごく大舞台を得意としているというか、大舞台でこそやる気を出すタイプなので、本当に頼りになる存在です。

ホランキャスター:
そもそも皆さん、パートナーとなる馬とはどうやって出会われるものなのでしょうか?

戸本一真 選手(41):
ヨーロッパにたくさん馬がいますので、そのなかで自分に合う馬をテスト(試乗)しに行って、自分に合う・合わないを決めていきます。

井上キャスター:
合う・合わないは、どういうところにあるのでしょうか?

戸本一真 選手(41):
僕の場合は、完全なフィーリングですね。

井上キャスター:
続いて、田中選手の相棒はジェファーソン(13)。どのような特徴がある馬なのでしょうか?

田中利幸 選手(39):
ジャンプや障害がすごく得意な馬です。パートナーを組むとなり、初めてテストで乗ったときもジャンプが素晴らしかったので「やっぱりこの馬だな」と決めました。

井上キャスター:
テストでは何頭ぐらい試乗するのでしょうか?

田中利幸 選手(39):
もう数え切れません、30頭ぐらいは…。

ホランキャスター:
テストされてから大会まで、一緒に練習できるのはどれくらいの期間なのでしょうか?

田中利幸 選手(39):
コンビを組んでから1年半ですね。

井上キャスター:
続いて、北島選手の相棒はセカティンカ(17)です。

北島隆三 選手(38):
彼女は人間でたとえたら70歳近くになってしまう、経験豊富な馬なのですが、なんせ綺麗な体型と顔。そして、クロスカントリーの勇敢さが特徴です。

ホランキャスター:
それぞれの種目によって「こういう傾向の馬はこの種目に合う」みたいなタイプはあるのでしょうか?

北島隆三 選手(38):
やっぱり馬場が得意な馬、障害が得意な馬、クロスカントリーが得意な馬というのはありますね。もちろんライダーも、障害が得意などいろいろあるので、その組み合わせがすごい重要になってきます。

井上キャスター:
馬の性別でも相性は変わってくるのでしょうか?

北島隆三 選手(38):
そこも違いますね。やっぱり女の子は優しく扱いますし、せん馬(去勢された馬)は、ときには叱ることも必要になります。

井上キャスター:
続いて、大岩選手の相棒はグラフトンストリート(16)です。「全然言う事を聞いてくれない!」そうですが…。

大岩義明 選手(48):
いや、僕を背中に乗せて走ってくれているときは本当に心強いパートナーで、それこそ僕も100%信用している相棒なんです。でも、いざ競技が終わって体を洗っていると、ドロドロになったところで寝始めたり…。そういうところは、全然言う事を聞かないですね。

ホランキャスター:
構ってほしいのでしょうか?

大岩義明 選手(48):
構ってほしいのと、ちょっとイタズラな性格なんでしょうね。

井上キャスター:
お馬さんにとっては「これがオリンピックの舞台だ」などとはわからないわけですよね?

大岩義明 選手(48):
オリンピックや世界選手権というのはわかっていませんが、大舞台や、「ここで見せなきゃいけないんだ」というようなことは感じてくれていますね。

ホランキャスター:
それは、観客の多さなどから感じるのでしょうか?

大岩義明 選手(48):
多分、会場の雰囲気などから察して、日ごろとちょっと違うところを見せてくれます。