岩手県を中心に大雨被害を出した台風5号。なぜ、異例のルートで東北の太平洋側に上陸したのでしょうか。伊藤諒予報士に解説してもらいます。
伊藤諒気象予報士:
普段であればこの時期、夏の高気圧に広く覆われていて、その縁を回って西周りで接近するんですが、今回、高気圧の位置はかなり東に偏っていました。高気圧の勢力が増すとともに、台風が押される形で北西に進み、結果、岩手県に上陸しました。台風が東北太平洋側に上陸したのは、今回で3例目です。

さて、天気図を見てみると、実はすでに台風6号が発生しています。ただ、この台風はほとんど発達することなく、海上で再び熱帯低気圧へと変わる見込みです。

心配なのは、南の海上にある、この西側の熱帯低気圧です。