愛媛県の松山城城山で土砂災害が発生してから、12日で1か月です。現場では復旧作業が進む一方、今も20世帯33人が避難を強いられるなど、生活への影響が長期化しています。

松山城の城山では7月12日未明、北側の斜面が高さ100メートルにわたって崩れ、家屋4棟が倒壊するなどして一家3人が亡くなりました。

現場の松山市緑町では、土砂の撤去がほぼ完了しましたが、小規模な土砂崩れや落石などを防ぐための応急復旧工事がまだ続いていて、今も20世帯33人に避難指示が出されたままです。

現場近くのマンションでは、水を貯める設備が壊れ3週間にわたって断水になり、連日、給水車からポリタンクに水をくんで自宅に運ぶ生活を強いられました。

マンションの住民
(Q一番苦労したことは)
「やっぱり水道やね水やね。この歳になるまで水に不自由したこと無かったもんね」

マンションでは今月2日、水道が復旧しましたが、一部の部屋の住民は、土砂や倒木の被害を受け避難指示が出されています。

マンションの住民
「私たちはこう安全にたんたんと1か月進んだけど、まだまだ避難生活をされている方はこの1か月、何も進んでいないと思う」

現場で進められていた応急復旧工事のうち、愛媛県による土のうの設置は、10日完了しました。

県土木部河川港湾局の職員
「松山市によるのり面の対策工事と水の処理、県が作った大型土のうの三者の工事が完成したら、ある程度の安全性は確保できると思う。それが完成次第、松山市の方でいろいろ避難指示解除の検討についても始まると思う」

松山市による対策工事が完了するのは、最短で8月26日になる見通しだということです。

現場周辺の避難指示は、一定の安全が確保された段階で市が解除を検討する見通しですが、県によりますと、土砂災害を防ぐための斜面の本格的な復旧工事は1年半から2年程度かかる見込みだということです。