夏休みの書き入れ時を迎えている長野県内最南端の温泉地・阿智村の昼神温泉では、あらためて防災対策を確認し、旅行客を迎える準備を進めています。

19の宿泊施設が集まる阿智村の昼神温泉。

その一角にある「石苔亭(せきたいてい)いしだ」は、入り口に風鈴を並べ、夏の装いで旅行客を迎えます。

ロビーには能舞台があり、その上にはわらで作られた大きな龍が設置されています。

宿では、こうしたものが落下しないように、日ごろから安全対策を行っていますが、南海トラフ地震の臨時情報の発表を受けて備えを再確認し、旅行客を迎える準備を進めています。

石苔亭いしだ 井口洋(いのくち・ひろし)管理統括室長:
「定期的に避難訓練などスタッフ一同で進めておりますので、お客様の安全を確保するために迅速に対応できるような態勢をとっています」

いまのところ宿泊のキャンセルなどの影響は出ておらず、19の宿泊施設では、村と共同で水200キロと500食分の食料を備蓄するなどして、ふだんのお盆休みと変わらない対応を続けています。