8日午後に発生した日向灘を震源とする地震は、どのようなメカニズムで起きたのでしょうか。

また、今年4月に豊後水道で起きた地震とどう違うのか、専門家に聞きました。

地震工学が専門の愛媛大学の森伸一郎特定教授は、今回の地震は南海トラフ巨大地震の想定震源域にあるプレートの境界付近で起きた地震だと説明します。

今回の地震は、陸のプレートと太平洋側から沈み込むフィリピン海プレートがずれ動いていて、そのずれ方は断層がのし上がる逆断層型と見られています。

県内では今年4月、豊後水道を震源に最大震度6弱の地震が発生しました。

この時と臨時情報が発表された今回の地震は、どう違うのでしょうか。

愛媛大学・森伸一郎特定教授
「宇和島沖で起きた地震は、プレートの中で起きた地震。プレートが割れてこの中でずれたというのは、むしろプレート自体の重みでずれた可能性もあるので、プレート境界への影響はなかった」

初めての発表となった南海トラフ地震臨時情報。
森特定教授は、冷静に備えを進めるべきと呼びかけます。

愛媛大学・森伸一郎特定教授
「我々のなすべき行動に基本的に変化は大きくないと思う。ただ『巨大地震注意』ということで、安穏とした気持ちがあったりマンネリ化していたりというのであれば、一度気を引き締め直す必要がある」