勉さんは「認知症の人と家族の会」の活動に参加。
1週間に1度、米子市内で開かれる認知症本人やその家族が集まるカフェに参加したり、各地で講演を行ったりなど、1人でも多くの認知症行方不明者が見つかるように、そしてその家族の心の支えになることができればと活動を続けています。

荒川勉さん
「私のような家族の方が、全国にいるということは、私のような悲しみを持った方が全国にいるということなので、そのために今活動しています」

鳥取県支部の吉野代表世話人も、荒川さんの経験を、会での交流や全国での講演で伝えることで、少しでも認知症に関する理解が広まっていくことを願っています。

認知症の人と家族の会鳥取県支部 吉野 立 代表世話人
「認知症の人はただ、自分の思いを言葉というコミュニケーションでうまく伝えられないだけだと思うようになっているので、そういったことを皆さんにも知っていただく良い機会にもなると思います。
そしてどのような対応をしていけば、認知症本人の命を守ることを、本人自身も理解するのか。そのための方策や在りようを模索することは、体験した人の話を聞く中から分かって来ることがたくさんあるので、全国の認知症本人であったり、ご家族の話だったりを繋げながらまとめていきたいと思っています」