泰子さんは6年ほど前、物の名前や意味が分からなくなる「意味性認知症」と診断されました。行方不明になる前は症状が進行していたといいます。
介護に専念するため、勉さんが7月末で仕事を辞めた矢先の出来事でした。
行方不明になった当日、国道9号を歩いて、鳥取県米子市から島根県安来市方面へ向かう泰子さんとみられる人が、防犯カメラに写っていました。

荒川勉さん
「泰子の靴がないものですから、ちょうど行方不明となったその日が火曜日だったもんですから、火曜日は米子駅前のイオンに買い物に行くというのが日課で、大体毎週決まっていました。
すぐ車でイオンの方に行ったんですけど、結局周囲にはいませんでした。泰子は松江が実家なもんですから、おそらく私の推測としては、実家の方に帰るつもりだったと思います」
その後、去年10月末には松江市の国道9号沿いで、泰子さんらしき姿が写ったドライブレコーダーの情報が寄せられましたが、現在、有力な情報は途絶えている状況です。
泰子さんが行方不明となってから1年。
勉さんは新たに、自身と同じような境遇で悩んでいる人たちとの情報交換も始めました。