美味しそうに焼きあがった、餃子。

<尾崎文哉ディレクター>
「美味しいですね。肉汁がすごくて、旨味がすごいですね」

<焼津餃子 中沢信之さん>
「焼津の良さがいっぱい詰まった餃子になります」

その名も、「焼津餃子」、焼津づくしの餃子なんです。

<焼津餃子 中沢信之さん>
「こちらは焼津で水揚げされたカツオとトンボマグロです。新鮮な魚を使うので生臭さもなく、魚のうまみと脂を感じていただけると思う」

タネのメインは、静岡県焼津市で水揚げしたカツオとマグロ。ミンチにし、豚の背油と混ぜます。そこにキャベツとタマネギを入れます。

<焼津餃子 中沢信之さん>
「今回使っているキャベツは焼津産ではないが、収穫できる時期は必ず焼津産のものを使っている」

さらに、焼津といえば…。

<焼津餃子 中沢信之さん>
「こちらの粉は鰹節を細かくしたもので、味の決め手になる」

この鰹節、ただの鰹節ではありません。つくるのは焼津市内の伝統ある鰹節店です。創業明治20年。直火でカツオを燻す全国的にも珍しい製法で鰹節をつくっています。

<マルツマエダ商店 前田和也さん>
「直接、鰹節に火と煙を当てることによって、香りがよく削った時に良い香りが漂うような鰹節が作れる。真心こめて作っている鰹節をみんなに知ってもらいたい」

焼津の伝統的な産業でもある鰹節を混ぜて、餃子のタネが完成します。

<焼津餃子 中沢信之さん>
「このタネを作っているときは外を歩いている人がいい匂いって言うくらい香りが出るので、僕も毎日この時間が楽しみ。昔ながらの製法でしっかりと香りのある鰹節をつくっていらっしゃるので、鼻でも舌でも楽しんでいただきたいので、香りも気を使って作っている」

中沢さんは焼津の食材に、とことんこだわります。

<焼津餃子 中沢信之さん>
「焼津のものを包むには焼津の皮をということで、焼津市内の羽山商店さんの餃子の皮を使っている。いい食材を使わせていただいているので、最大限の努力をして作っている」

ですが、企画した中沢さんは、実は焼津出身ではありません。

<焼津餃子 中沢信之さん>
「僕も焼津に住み始めて10年以上経つが、その中で人の温かさや町の住みやすさ、食べ物のおいしさ、食材の豊富さを感じて、焼津で生まれ育った人間ではないが、好きになった街、焼津をもっといろんなところに広めていきたい」

フライパンで蒸し焼きにすれば。焼津餃子のできあがりです。

<焼津餃子 中沢信之さん>
「鰹節を入れることよって、旨み、香りも楽しんでいただいて、ほかのものも引き立つように配合しているので、香り良く食べていただけると思う。焼津の良さを自分の料理でいろんなところに発信できたらいい。それが地域活性化の一助になればという思いで作っている」

焼津への愛がつまった、しずおか産です。

#LIVEしずおか 8月25日放送