広島市の商業施設で長年、親しまれてきた盆踊りが5年ぶりに復活しました。地域とのつながりを大切にしたいという経営者の強い思いがありました。
盆踊りコロナ禍などによる中断で5年ぶりに復活した盆踊り大会。この日(2日)は、平日にもかかわらず大勢の人でにぎわいました。

参加した人たち
「コロナ前もやっていたが、あのときより全然多いですね」
「音楽で楽しい気持ちになった」
参加者の中に誰よりもこの日を心待ちにしていた人がいました。地元の町内会長、小園さんです。
西原中町内会 小園登久男 会長
「わたしが初めて参加した30年前の盆踊りをなんかすごく思い出すような、すごく懐かしい気持ちがしています」

この敷地は、イズミが51年前、中国地方で初めてとなる郊外型商業施設を出店し、去年、「ゆめテラス祇園」として生まれ変わりました。

オープンセレモニーには、地元出身のアンガールズ・山根良顕 さんも出席し、イズミの山西社長と思い出の行事について語りました。

アンガールズ 山根良顕 さん
「ここで盆踊りに来て楽しすぎて、帰ってきなさいよという時間をオーバーして家に入れてもらえなかった思い出とか。ここで盆踊りができるんですね。いいなあ、楽しかったもんな」

イズミ 山西泰明 社長
「わたしのわがままで駐車場の上にスペースを作った」
盆踊りには新しく移り住んできたという人も参加していました。

5年前に福岡から転勤してきた参加者
「初めて参加しました、地元の感じでいいなと思いました」
地元の参加者
「地域の交流ができて、ずっと継続してほしいと思った」
西原中町内会 小園登久男 会長
「きょう、たくさんの子どもたちが来てくれていますけども、その子どもたちもやがて大きくなったら、またこの盆踊りに来てくれるんじゃないかと思います。そういう意味で、この地域の共通の思い出となるのがこの盆踊りだとわたしは思っています」
イズミ 山西泰明 社長
「今までのお客さまと、それから新しく住んだみなさんと一緒に踊っているっていうのは、これがわたしの今回の一番の願いで。そういう方が次の時代を作るという、そういう思いは非常に強くなって本当にうれしい」

地域に根ざした店舗として、来年以降も盆踊りを続けていきたいとしています。