アメリカの政治家らを狙って暗殺計画を進めていたとみられるパキスタン人の男がニューヨークで逮捕されました。逮捕されたのは、トランプ前大統領の暗殺未遂事件が起きる前日でした。
アメリカ司法省は6日、政治家や政府関係者の暗殺を企てたとして、パキスタン人のアシフ・マーチャント容疑者を嘱託殺人の容疑で逮捕・訴追したと発表しました。
調べによりますと、マーチャント容疑者は今年4月にアメリカに入国した後、暗殺計画の実行役を探すよう、仲介者に依頼しました。
この仲介者が捜査当局に通報し、捜査員2人が「実行役」に扮して接触したところ、マーチャント容疑者は、報酬10万ドルの頭金として現金5000ドルを手配したということです。
マーチャント容疑者がニューヨーク州で逮捕されたのは、ペンシルベニア州でトランプ前大統領の暗殺未遂事件が起きる前日の先月12日でした。
アメリカメディアは捜査関係者の話として、マーチャント容疑者が暗殺を狙った政治家にトランプ前大統領も含まれていた可能性があるものの、ペンシルベニア州の事件との関連を示す証拠はないと報じています。
マーチャント容疑者は、アメリカに入国する直前にイランに滞在していて、捜査当局は今回の計画にイランの関与があったとみています。
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