講談社出版部の見田葉子さんは豊永さんについてー
▽講談社出版部 見田葉子さん
「語りの力・構成力・歴史に対するリスペクト、ですかね。作家にとってすごく大事な要素だと思います」
創作する上で、戦跡をよく訪れたという豊永さん。実際の沖縄の景色と歴史を元に、物語を編んでいます。

▽豊永浩平さん
「将校さんの語りで、特攻艇で自決しちゃって中城湾で散るエピソードがちょっと入っていますが、あそこ辺りになるんですかね。もうちょい左になるのかなぁ」
「尊敬している作家さんたちが、1つの地域の民話なり歴史を自分なりに組み込んで、それでどんどん巨大な作品を書き上げている人たちがいっぱいいるので。その人たちをリスペクトして自分も」
「20年間ここで生まれて生きてきたので、何を書いていてもここが自分の根拠のある場所になっていると思います」
ルーツと向き合い、先人を敬い、作家として歩めたらと語った豊永さん。確固たる思いと信念で、今後も多くの人を魅了し続けます。(取材 黒島ゆりえ)
『月ぬ走いや、馬ぬ走い』は7月9日から全国の書店で販売を開始しています。