■パリオリンピック™ 陸上・男子3000m障害決勝(日本時間8日、スタッド・ド・フランス)
三浦龍司(22、SUBARU)が男子3000m障害の決勝で、8分11秒72の8位で2大会連続となる入賞を果たした。同種目日本人初となるメダルにはあと5秒25届かなかった。
2日前の予選は終盤余力を残しながらも8分12秒41の組4着で突破。決勝に向けて「全力でぶつかっていくしかない」と意気込んでいた。
三浦は集団の後方からスタート。序盤から縦長の隊列になったが、徐々にスピードをあげ、7番目の位置につけた。最初の1000mが2分40秒53とハイペースで進む中、エチオピア勢がトップ3で引っ張る形に。集団の中ほどで様子を伺う三浦だったが、水濠付近で団子状態になり前に出ることができない。残り2周で順位を落としてしまい、後ろから2番目の位置で最後の1周へ。それでもラストスパートで5人を抜き去り、8位入賞を果たした。
レース後は、「個人的に走っててものすごく面白いレースだった」と振り返った三浦。「前半はある程度突っ込んだレース展開の中でしたけど、中盤から変動があったり、また団子集団に戻ったりとか、様々引き出しのある中でのレースだったと思うので、その中で対応して走ることができたんじゃないかなっていう意味での手応えは感じることができた」と今大会で成長を感じた。
「結果自体はすごく悔しい」と悔しさも滲ませたが、「しっかりと中だるみすることなく走れたというのは、一ついい手応えだった」と話す。最後は「上位の実力者というところの圧倒的な走りっていうのもあったので、そこにできるだけ近づいていきたいと思いますし、自分の中でレベルアップしていってその中で手応えを一つ一つ掴んでいけるようなレース、大会を増やしていきたい」と前を向いた。
2大会連続出場で日本記録保持者の三浦は、東京五輪では予選で8分09秒92の日本新記録をマーク。決勝では日本勢初の7位入賞に輝いた。2023年6月の日本選手権で3連覇を達成し、翌週のダイヤモンドリーグで8分09秒91と、自身の日本記録を0秒01塗り替えた。さらに8月の世界陸上ブダペストでも6位入賞を果たし、大舞台での表彰台に少しずつ歩みを進めていた。

















