去年12月。NAHAマラソンのスターターを務めた宮本。久しぶりに家族と食事に出かけました。


ー東京オリンピックに出場したときは嬉しかった?

姉・愛子さん
「嬉しかったです。一番お母さんが喜んだと思います。お母さんは入院していて、そのとき。だけどテレビ電話でみんなでグループチャットみたいにしていて、家にいるメンバーとお母さんとそのあと、試合が終わった後の昌典がグループチャットに入って、みんなで良かったね、おめでとうと話をしたりしていました。お母さんも嬉しそうだったね」

ーパリオリンピックでは。

父・裕二さん
「参加できれば、前回のリベンジを果たしてもらいたいと思います」

宮本昌典
「お母さんが亡くなってずっと、自分の中では見守ってくれているんだと思ってやっているので、パリオリンピックも見守って自分の活躍する姿を見てくれればと思います」

東京で果たせなかったオリンピックのメダルを目指して、厳しいトレーニングを積んできた宮本。パリオリンピックの選考ランキングで3位に入り、日本男子ウエイトリフティング界40年ぶりのメダル獲得へ、悲願のメダルを射程にとらえています。

宮本昌典
「期待されているのはわかっているので、僕はそこに向かって責任感を持って戦っていきたい。メダルを取ることを信じてやっています」

亡き母に捧ぐ、オリンピックのメダルへ。宮本がいよいよ集大成の舞台に挑みます。

<記者MEMO>
7月31日にパリに向け出発した宮本昌典選手。公開練習ではとてもリラックスした様子で準備万端だと語っていました。宮本選手が出場するパリオリンピック・ウエイトリフティング73キロ級は、日本時間の9日(金)の未明に行われます。
(取材 下地麗子)