“ぬる湯”はむくみ解消にも

早坂氏は、ぬる湯のメリットとして以下を挙げています。

〔1〕むくみ解消
水分を多く摂取する夏は、むくみやすくなっています。
お湯にしっかり浸かることで「湯船の水圧」がかかりマッサージ効果が得られるので、血流が改善し、むくみ改善の効果が期待できます。

〔2〕肌汚れ解消
夏は紫外線などの影響で肌が傷みやすくなっており、優しく汚れを落とす必要があります。シャワーだけより、ぬるい風呂にしっかり浸かって強くこすらずに汚れを落とす方が肌に負担がかかりません。

「夏に毎日湯船に浸かるのはハードルが高い」という人は、週に2、3回でもOKです。

出演者の中川翔子さんは、週に3回程度、42℃前後のお湯に20分程浸かっているそうです。

コメンテーター 中川翔子:
お風呂の中でアニメ見るとかやりたいことはあるんですけど、代謝が悪すぎて、汗を早く出したいので熱いお湯に浸かっています。「汗が出てから本番」という感じがあるんですけど、どうなんですかね。

温泉療法専門医 早坂信哉氏:
週に3日入っているのはもちろん合格点なんですけど、ちょっと熱すぎるし長すぎるから熱中症やのぼせが心配です。ちょっと汗が出たところでお風呂を出ていただくのがいいかなと。あまりダラダラ流すまで頑張らなくても大丈夫です。

夏の入浴の注意点

・湿度や温度が上がると熱中症の危険性が増すので、換気をするなど涼しくなるよう意識しながら入ってください。

・入浴前後でコップ1、2杯分の水分補給をしてください。
牛乳・水・スポーツドリンクなどがおすすめです。

温泉療法専門医 早坂信哉氏:
アルコールは脱水の補整にはなりませんので、別で水分をきちんと摂っていただきたいと思います。

(ひるおび 2024年8月1日放送より)
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<プロフィール>
早坂信哉氏
温泉療法専門医
東京都市大学人間科学部教授 博士(医学)
入浴を医学的に研究 企業などの健康づくりも提案