日経平均が“大暴落” 生活・景気への影響は?
小川キャスター:
今回、下落したことによりどのような事が景気への影響として出てくるのでしょうか。

片山薫 記者:
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストに聞きをしました。プラスとマイナスがありますが、マイナスのほうが大きいのではないか、と見ています。
マイナス面としては、今回の急落でシニア層を中心とした長期投資が難しい人には「数百万円の損失が出ることもありうる」という“トラウマ”になるんではないか。そして目減りした株価で今度は消費を抑えるのではないか、という懸念が出ています。
しかし、円安で物価高が厳しかったですが、円高になれば輸入物価を押し下げる効果があり個人消費にプラスの側面もある、と指摘しています。
ただ、熊野主席エコノミストは「不況の可能性を意識した方がいい」と話しています。これまでも株価が急落し、そこから不況になるケースもありました。今すぐそうなるとは言えませんが、やはりそういう可能性は意識する局面だと話しています。
小川キャスター:
いろんな可能性が頭の中を駆け巡ってしまいますが、いい面というのを見ると、家計を圧迫してきた物価高が少し楽になる可能性もあるみたいですが。

マライ・メントラインさん:
それに期待したいですね。すこし楽になりたいな、と思います。今は円高と言われていますが、正直外から見て日本円はまだ安いです。だからインバウンド観光など、これからも日本に観光客が入ってくると思うので、観光業に関しては「人気の国の日本」というのがずっと続くのではないかな、と思います。なのでそこは明るいテーマだと思います。