日経平均“過去最大”下落のワケ
藤森祥平キャスター:
株価の急落が続いている市場でいま何が起きているのでしょうか。

23ジャーナリスト 片山薫 記者:
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストにお話をお聞きしました。歴史的株安の要因の一つは、7月31日の日銀・植田総裁の発言にあったとみています。植田総裁は「さらなる利上げ」を示唆したので、それにより円高になりました。

これまで株というのは「円安だと株高」という構図でしたが、潮目が変わり「円高になると、株安」という流れになっています。この株安の動きを見た投資家の売りが、さらに売りを呼んだということで、歴史的な大幅な株の暴落になったのではないか、と説明しています。
小川彩佳キャスター:
今後、下落がさらに続いていくことになるのでしょうか。

片山薫 記者:
井出真吾チーフ株式ストラテジストは、日経平均の今後の予想は「年内は2万8000円台まで落ちる可能性もある」と見ています。ただ一方で、「3万8000ぐらいまで上がることもある」と、かなり乱高下してどちらに振れるのかわからない。振れ幅も非常に大きいので、それだけ不安定だ、というふうに見ています。