NY株一時1200ドル超安に「“パニック的”売りが止まらず」
一気に急落した株価ですが、ニューヨーク市場で取引が始まりました。現地から伝えてもらいます。

並木航 NY支局長:
ニューヨーク市場は取引が始まると同時に売り注文が殺到していて、ダウ平均株価は先週末に比べ一時1200ドル以上も急落しました。現在も900ドルほど値下がりしている他、ハイテク企業の多いナスダック市場も値下がりしていて、市場関係者は「パニック的な売りが止まっていない」と話しています。

市場が注目するサービス業などの企業が景気をどのように感じているかを示す「ISM非製造業景況指数」が発表され、51.4と前月よりも2.6ポイント上がり、市場予想も上回ったことから、株価は一時下げ幅を縮めました。
今回の同時株安は、「アメリカが景気後退に入るのではないか」との懸念が急速に高まっていることが背景にあります。市場関係者は「中央銀行にあたるFRBの幹部が、今後の政策を巡りどのように発言するのか今週の市場は神経質な展開になる」と警戒感を示しています。