30数年前、“若者に絶大支持”名物メニュー

熊本市中央区帯山に今年4月オープンした「オーガニック食堂 Uncleさかい」。こちらでは、あるメニューが、一部の世代に評判を呼んでいます。
店の看板メニュー「ビーフwithライス」。

味付けはシンプルで、赤身肉の下味は塩コショウとおろしニンニク、それに醤油を加えるだけ。ワイルドな見た目に反し、あっさりしていながら、香り高く、肉のうまみ際立つクセになる一皿です。
Uncleさかい 店主 境眞佐之さん「40年近くになるメニュー。兄がこれを始めたんですけど、私が引き継ぐようなかたちで」
境さんの亡き兄・眞佐夫さんが、かつて街なかで営んでいた「デーブスレストラン」と「アンクルデーブス」。今から30数年前、名物のビーフwithライスは、当時の若者を中心に絶大な支持を集めました。
そのアンクルデーブスで腕を振るった境さんは、あの頃と変わらぬ味を受け継いでいます。

境さん「未だこの味を覚えていただいているということが、ものすごく嬉しくて、青春の味を思い出していただければ」
来店客「期待どおりです!ほんと昔に戻れた」
来店客「ちょっといただいたんですけど、すっごく美味しかったので、次来たらこれを頼もうと思います」
境さんがこだわるのは、おいしくて健康的な料理。肉や野菜などの食材はもちろん、調味料から油にいたるまで、全てオーガニックのものを使用しています。
以前 、境さんが店長をしていた店、熊本市中心市街地の上乃裏にあった「泥武士」の頃から続くこだわりです。

Uncleさかいのランチメニューは4種類。定番の「ビーフwithライス」と「ビーフステーキ」の他、バリエーション豊かな2種類を週替わりで楽しむことができます。
境さんおすすめの「豚のロースステーキ」は、牛深で放牧された良質な豚肉に低温でじっくり火を入れてうまみを閉じ込めた一品です。

境さん「安心できる食材なので、小さいお子様からお年寄りまで、楽しんでいただければ。『食堂』という名前で出しているので」
最初の店から30年来ともに働く、妻・美恵さんと夫婦二人三脚で、これからも味を守っていきます。
妻・美恵さん「この店を知らない方もですが、昔からのお客様も色んな方に来ていただきたい」
古きを温(たず)ねて、新しきを知る…復活した名店の味を是非ご賞味あれ。