都道府県の魅力度ランキングでは44位の群馬県ですが、ビジネスの世界では大人気!あの海外ブランドや、国内の大手企業が続々と群馬県に進出しています。
企業にとっての「群馬県の魅力」とは、徹底リサーチしました。
■魅力度ランキング44位も…大手企業が続々進出!群馬県が企業に選ばれるワケ
渡部峻キャスター:
大手企業が続々と群馬県に進出しています。「大阪王将」を展開するイートアンドフーズは、板倉町に餃子工場を建設しました。また電話事業でおなじみのNTTは高崎市に本社機能の一部を移転させるということが発表されました。どうして群馬なのか、その理由は「災害リスク」なんです。群馬は震度4以上の地震の回数、水害の被害額というのが関東1都6県で最少ということがわかっています。企業はリスクを嫌いますから、こういった災害リスクの低さを一つの目安として群馬を選んでるのではないかということです。

一方で、群馬は魅力度ランキングで2020年は40位、2021年は44位という順位でした。これを受けて、群馬の山本一太知事は21年10月の定例記者会見で、「根拠の乏しいデータによって群馬を低く位置付けている。県民に対してすごく失礼」と言及したこともありました。
井上貴博キャスター:
群馬としても企業を誘致することで雇用が生まれ、地域が活性化するという良い循環だと思います。企業によっては「災害リスク」というのはやはり大きいものなのですか?
「食べチョク」代表 秋元里奈:
そうですね。先ほどの餃子工場みたいに、工場がなくなると事業に大きい影響が出る。(土地として)規模が必要なデータセンターとかもそうですけど、地方に配置しつつ、かつ安全性の高いというのが条件になってくるので、それで群馬が選ばれているということなのかなと思いました。
渡部キャスター:
魅力度ランキングだけにとらわれない!企業が今、大注目している群馬の魅力について、さらに見ていきます。
群馬にはアイスの「ハーゲンダッツジャパン」、ヨーグルトの「ダノンジャパン」、コーンフレークの「日本ケロッグ」など、世界的ブランドの工場が群馬に集結しているんです。どうして世界的ブランドの工場が群馬にあるのか、それは“交通網が良い”からなんです。

群馬は日本の“ほぼ真ん中”にあり、道路・鉄道の“結び目”として立地環境が抜群なんです。自動車道を見ていきますと、西方面へは上信越自動車道を使うことができ、首都圏を通らずに中京・関西に行くことができます。東方面には北関東自動車道、さらに東北自動車道を通ると東北・北海道のどちらにもいける。さらには南北方面には関越自動車道がありますし、北陸新幹線や上越新幹線で東京にも直結しています。アクセスが良いというのも企業が工場などを置く理由の一つであるようです。