「利上げの局面に入ったというシグナルが大切」

 日本の政策金利は引き上げられましたが、アメリカの5.5%に達してはいません。それでも、8月1日には円相場が一時1ドル=148円台になり、約4か月ぶりの円高水準。7月には1ドル=160円を超えたこともあり、円の価値が上がったのです。

 これについて、りそな総研の荒木さんは「日銀が利上げの局面に入ったというシグナルが大切」だといいます。利上げ自体はまだ微々たるものでも、今後どんどん利上げをしていくという雰囲気、歴史的一歩を踏み出した事実が既に為替に影響しているということです。また、アメリカが9月に利下げしそうという見立てもあり、アメリカは利下げ、日本は利上げして差が縮まっていくと、再び円高に転じていくのではないかということです。

 ただ、今は円高でも先々まで円高になるかはわからないといいます。日本が利下げをする可能性もゼロではないため、1ドル=148円台になったからといって年末に海外旅行の予約をするのは少し早いかもしれない、というのが荒木さんの見立てです。

 円高が進んだ一方で、日経平均株価は8月1日、一時1300円以上値下がりしました。理由としては、海外の人にとっては、円安だったときは日本の物を安く買えましたが、円高に転じると買いにくくなります。そのため、自動車など輸出関連企業を中心に“採算が悪化するのでは”と投資家が見立てたことで株価が下落したのです。