
野村被告「全部推認、推認・・・。公正な裁判をお願いしてたのに、全然公正じゃないね!生涯後悔するぞ!」
尾上専務理事「おそらく本人のなかではですね、無期はあっても有罪ではあっても死刑はないんじゃないかという思いがあったんじゃないかなあと。その不満や憤りが心の声が思わず出たのかなと思いました」
◆他暴力団トップも戦々恐々?公判の推移に注目
野村被告はその後、福岡高裁に控訴した。先月になって担当弁護士たちを全員、解任していたことが関係者への取材で分かった。その思惑について尾上氏は次のように推測する。

尾上専務理事「控訴趣意書の提出期限が7月下旬に迫ったなかの解任となりましたので、控訴審の判決を先延ばしにする。結果として確定判決を先延ばしにして刑の執行を少しでも長引かせたいと、そんな思いもひょっとしたらあるのかなと」
暴力団対策の歴史で大きなターニングポイントとなった死刑判決の波紋はほかの組織にも広がっている。国内最大の特定抗争指定暴力団「山口組」は、公共の場での銃器の使用などを禁止することを通達した。
尾上専務理事「他の指定暴力団のトップらに対する影響が非常に大きいんではないかなと思います。野村被告の公判を今後も注視していくだろうと思いますし、同じような顛末にならないように他団体もこの公判の推移をみながら対応策を練っていくんじゃないかなと思います」