スポーツドリンクをがぶ飲みすると…

一方、スポーツドリンクには、500ミリリットルに糖分が30グラム含まれていて、これは角砂糖8個分にもなります。そこで心配になるのが「ペットボトル症候群」です。

福島県立医大・前島裕子准教授「ペットボトル症候群は『砂糖依存症』と置き換えても良いと思います。次の砂糖、次の砂糖と依存が形成されていく」

のどが乾いたとき、糖分の入った飲み物を大量に飲むと、血糖値が上がります。血糖値が上がると再びのどが乾き、糖分の入った飲み物をさらに飲んでしまうことで、血糖値の高い状態が保たれてしまう悪循環が起きます。

血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるインスリンも大量に分泌されるため、倦怠感やイライラを感じることも。最悪の場合、糖尿病を引き起こす可能性もあるといいます。そうならないためには、糖分を含まない飲み物を意識的にとることが大切だといいます。

前島裕子准教授「毎回甘い飲み物を飲むのではなく、お茶、麦茶、水に置き換えるとか。ぬるくなったコーラはすごく甘く感じますよね。『冷たい飲み物は甘く感じにくい』ということも認識して飲んでほしい」

ペットボトル症候群は倦怠感やイライラ感に繋がって、最悪の場合、糖尿病になるおそれもありますので、自分の身体の状態をみて、水分のとり方には十分注意して、暑さ対策を行いましょう。