訓練ラストスパート!「海から日本を守る組織の一員に」

陸から応援する女子学生
「あともう少し、がんばれーー」
訓練開始から9時間以上…。学生たちから昼間の笑顔は消えて、辛そうな表情が浮かびます。歯を食いしばって最後の力を振り絞ります。
最初に出発した訓練班が見事に完泳しました。体力に限界を迎え、陸に上がってもなかなか立ち上がれない学生もみられます。
男子学生バディ
「おつかれさん。おつかれさん」
伊東さんと佐藤さんの訓練班も見事泳ぎ切りました。
訓練班
「第4訓練班、離水異常なし。前へ進め」

伊東大毅 さん(防衛大出身)
「最初はワクワクすると言っていたが、実際泳いでみるときつくて…。何を考えているのか忘れるくらい。同じ訓練班の仲間を見て、笑顔に勇気をもらって、なんとかここまで戻ってくることができた。海がとても好きなので、きょう、泳がせてもらった海に感謝しながら、海から日本を守る組織の中核を担えるような自衛官になりたい」

佐藤綾夏 さん(一般大学出身)
「入ったときは測定で1mも平泳ぎが泳げなくて、毎日4月から別科の時間を使って教官や同じ分隊のメンバーに泳ぎを教えてもらった。遠泳できるのか最初は不安だったが、泳ぎ切れて感謝しかない。わたしは薬剤官になる。きょうのようにチームとして自衛隊が回っていくようにけがをした人や病気の人を助けて、日本を守っていける組織を回す1人として働いていきたい」