幹部自衛官への登竜門 100年以上続く伝統の遠泳訓練に密着

海上自衛隊幹部候補生
「いくぞ!1分隊!」「おーーーー」
「江田島の学び舎で~♪」
仲間と肩を組み大声で士気を高めるのは、海上自衛隊幹部候補生学校の学生たちです。この日、学生たちが挑んたのは遠泳訓練です。心身を鍛え、団結力を深めるため、旧海軍兵学校時代から100年以上続いています。2024年春に防衛大学校や一般の大学などから入校した学生にとっては、幹部自衛官への登竜門といえる訓練です。

伊東大毅 さん(防衛大出身)
「緊張よりワクワクの方が大きい。こんな長い距離を泳いだことがないので…。苦手な学生も全員で泳げるように鼓舞していきたい」
佐藤綾夏 さん(一般大学出身)
「意気込みは完泳することだけ」
― 水泳は得意? 不得意?
「得意ではない。入校したときは1mも平泳ぎで泳げなかったので教官や仲間に助けられて海で泳げるようになった。きょうはその成果を発揮して完泳したい」