「入校時は1mも泳げなかった…」女性自衛官の挑戦

伊東さんと佐藤さんの訓練班は、およそ15キロを泳ぎます。
訓練班
「入水始め」「前へ進め」
学生たちは2人1組のバディを組み、4列隊形で泳いでいきます。
海上自衛隊幹部候補生学校 岡本亮 総務課長
「一番のポイントは各グループが列を乱さないように、同じ速度で泳ぐことがポイント。約8時間泳ぐので体力を温存しながら泳ぐ必要がある。スピードの出る泳ぎ方だと早々に体力が尽きてしまうので、一番体力を維持しながら泳げる泳法が平泳ぎ」

泳ぎが得意な伊東さんは「水色」の帽子を被って、訓練班の先頭で仲間たちを引っ張ります。一方で、佐藤さんのように泳ぎに不安がある学生は「黄色」の帽子を着用して隊形の中に配置されています。

海上自衛隊幹部候補生学校 岡本亮 総務課長
「怖さを感じるのはすぐ底が見えなくなること。瀬戸内で透明度も高くないので泳ぎ始めたら10mくらいで底が見えなくなる」
泳ぎが苦手な学生はこの日に備えて4月からほぼ毎日、通常の訓練とは別にプールや海で泳ぐ練習を繰り返してきました。
海上自衛隊幹部候補生学校 岡本亮 総務課長
「ほぼ毎日、訓練している。さすがに毎日訓練すると泳げない学生も泳げるようになる」