背景には「インフラの老朽化」と「人手不足・高齢化」

銃打音を開発した背景にはインフラと建設業界をめぐる問題がありました。

国土交通省によると、現在、国内にある約73万の橋のうち、建築から50年が経過したものは約37%。10年後には61%まで増加するとされています。

一方、建設業界の就業者数は1997年の約685万人をピークに2022年には7割まで減少。60歳以上の技術者の割合が全体の4分の1を超えるなど、高齢化と人手不足が深刻化しています。

オングリットホールディングス 森川春菜社長「今までのような、全て人でやっていくというやり方ではなかなか追いつかない状況。テクノロジーなどを活用しながら進めていかないと、安全な維持管理ができないという課題には直面しています」

海外展開も視野に・・・

こうした中、開発された「銃打音」。

従来の技術に比べ安全性や経済性などが優れていると確認され、今年1月、国交省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されました。

「誰でも使える」をコンセプトに注目される新しい技術。

森川社長はさらに世界に通用する製品を開発していきたいと話します。

オングリットホールディングス 森川春菜社長「インフラの老朽化と人手不足というのは全国の課題だと思うので、それを今後国内で展開していって、最終的には外国の方でも分かるとか、そういうツールを海外にも展開していきたいと思います」